ピロー包装機の
耐用年数・換え時

個包装商品が求められる昨今において、包装機の導入を検討する企業が増えています。包装機を導入する際に気になるのがその耐用年数です。包装機の耐用年数はその操作性や環境など、さまざまな要素によって変わっていきます。過酷な環境下で使用すればその分耐用年数は短くなり、逆に丁寧に使用すれば耐用年数を延長することも可能です。

とはいえ操作能力には限界があり、適度に休息させ定期的にメンテナンスを施すことが欠かせません。包装機が故障して製造に影響が出る前に、耐用年数や換え時に関する知識を蓄えておきましょう。ここでは包装機の耐用年数や寿命について詳しく紹介しています。事業計画を考える上で役立つのでぜひ参考にしてみてください。

耐用年数は基本的に10年

税法上では食料品製造業用設備のカテゴリーに分類される包装機。国税庁のホームページを参照すると確定申告書等作成コーナーがあり、減価償却資産の耐用年数表にて包装機の耐用年数は10年と記載されています。(※)

なお、上記で紹介した包装機は一般の食品用であるピロー包装機などであり、農作物を梱包するようのものではありません。農業用設備の場合は耐用年数が7年なので注意しましょう。

※参照元:【PDF】東京都主税局「原価滅却資産の耐用年数表」番号1「食料品製造業用設備」(https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/shisan/info/hyo02.pdf)

耐用年数を過ぎてしまうと

法耐用年数を過ぎた後も現役で包装機を使用し続けると、経年劣化が進み、資産価値や性能ともに低下していきます。

法律上で提唱されている耐用年数はあくまで納税の計算を行う際に使用するために見積もられたものであって、実際の耐久性とイコールではありません。例えば、国税調の方定耐久年数表では4年とされているパソコンですが、一般的に5~10年は持つとされています。それはそのパソコンを事務作業に利用しても同じです。

とはいえ、耐用年数を過ぎて以降はいつ動作が止まっても、呼称してもおかしくなく、万が一そういったトラブルが起きた場合は生産ラインに影響が出てしまうでしょう。

包装機の寿命はメンテナンスンの頻度や使用するや環境に大きく影響されます。使用年数を考える際は、機械を使おうと考えている作業環境、稼働時間、備品交換の頻度なども念頭に置くのが大切です。

換え時1:耐用年数を越えた

包装機を買い替えるタイミングとして、故障や不具合の発生を目安にしている人もいますが、それでは生産性が下がってしまいます。故障や不具合が起こる前に買い替えた方が賢明です。

基本的に10年とされている包装機の法定耐用年数ですが、故障や不具合がないとそのまま同じ機械を使用し続けてしまいがちです。しかし、見えない部分で経年劣化は進んでおおり、ある日突然機会が動かなくなる危険性があります。急に機械が使用できなくなるのは企業にとって大きな痛手であり、生産ラインを止める必要も出てくるでしょう。

まだ動くからといって包装機を使用し続けるのではなく、耐用年数を過ぎたら、故障する前に、機械が問題なく機能している段階で買い替えを検討することをおすすめします。

換え時2:新機種が登場した

新しい技術の開発されるサイクルが早い工業製品。高スペックな新機種が次々と登場してきます。包装機も例外ではなく、よりエラー回数を減らし精度を高めた、美しい仕上がりの機種が代わる代わる出てきます。新機種の導入は作業効率を上げるだけでなく、減価償却も実現。税制上でも有利になるため、自社で使用している機械が旧型になったと感じたら買い替えを検討するのもおすすめです。