ピロー包装機の日本での使用台数や規模
日本国内の包装機械産業規模とは?
包装機械産業の中には、当サイトで紹介しているピロー包装機をはじめ、瓶詰機や缶詰機などが含まれています。さらには、包装だけでなく付帯作業である印字やラベル貼り、計量を行う機器も包装機械産業に含まれるため、「包装」にはさまざまな種類があることが分かるでしょう。
包装を行う機器と包装に手を加える機器の双方で、包装機械産業規模を形成しています。
日本の包装機械産業は拡大傾向!
日本の包装機械産業の市場規模について調査したところ、2015年から2019年までの間に、市場規模は116%成長と拡大傾向にありました。
世界的にも、インドやインドネシア、ベトナムといった地域において、食品加工産業の発展に伴い、規模は拡大。中国では、日用品市場の拡大に伴って包装機械産業も伸びています。
包装機械産業の拡大はいつまで?
2020年は新型コロナウイルス流行による消費停滞の影響もあり、前年の2019年に比べるとやや落ち込みがみられます。
まずは、包装産業の出荷金額を比較してみました。
包装・容器出荷金額 | 包装関連機械生産金額 | 合計 | 前年比 | |
2019年 | 5兆6,953億円 | 5,358億円 | 6兆2,311億円 | 100.9% |
2020年 | 5兆5,618億円 | 5,165億円 | 6兆0,783億円 | 96.8% |
2019年は前年比100.9%と拡大傾向にありましたが、2020年は全国的な経済活動の落ち込みや新しい生活様式などの影響で96.8%に留まりました。
続いては、数量の比較です。
包装・容器出荷数量 | 包装関連機械生産数量 | 前年比 | |
2019 | 1,907.4万トン | 275.3千台 | 98.5% |
2020 | 1,850.0万トン | 5,165億円 | 96.8% |
数量も落ち込みを見せています。ですが、使用した材料の内訳をみると、地球環境保護の観点からプラスチック製品の使用がやや減少傾向にあり、たいして紙や板紙製品の割合が微増。今後の包装機械産業での材料比率に注目です。
日本の包装機械の今後
2015年から2019年にかけては拡大傾向が続いていましたが、2020年はやや落ち込みが見られます。人の移動が制限されたことにより、人の移動に伴って消費される個包装の食品やペットボトルなどの購入機会が減り、個装機械や内装機械の需要が落ち込みました。
ですが、巣ごもり生活によってネット通販が盛んになり、外装機械や荷造機械の需要は高まりました。
消費者のニューノーマルな生活様式に適応していくことで、落ち込んだ需要も取り戻していけるでしょう。また、日本の包装機械産業は食品分野への依存が大きいとされているため、他分野や海外への進出がカギとなる可能性があります。
ピロー包装機は食品分野に強い特徴があるので、食品加工や生産分野の成長が見込める諸外国に焦点を当てれば、出荷台数を増やせる可能性があります。