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縦ピロー包装機とは? メーカーも紹介

縦ピロー包装機とは?

縦ピロー包装機イメージ

縦ピロー包装機とは、被包装物を上から落下させながらフィルムで包装するタイプの包装機です。
横ではなく、縦にトレースさせますので、液体や粉など、散らばりやすく横移動が難しい物を包装する際に向いています

重力や慣性があることから、縦・上下の移動は被包装物が散乱しにくい特徴があります。
横移動の場合、粒やバラバラのものはどうしても動いてしまいますので、集めて包装するのには苦労しますが、上下動であればある程度まとまります。
ただ、重量物製品には向いていません

縦ピロー包装機の仕組み

縦ピロー包装機は、上から下、つまりは縦に移動しながら包装する点が共通していますが、細かいスペックに関してはピロー包装機によって異なります。

具体的には、フィルム幅や包めるものの大きさ・対応タイプなど、機械の構造によって包めるものが異なってきます。

フィルム幅について

対応するフィルム幅はピロー包装機によって異なります。
最終的に包装した際のサイズがどれくらいになるのかは、フィルム幅を見ることで大枠がつかめます。

細かい部分については、メーカーによって微修正はできるようですが、基本的な構造を変えることは難しいため、このフィルム幅が対応している機械をまず探す必要があります

被包装物の長さ・高さについて

被包装物の長さというのも、包装サイズにかかわります。
例えば野菜と一口に言っても、ニンジンとごぼうではだいぶ長さが異なってきて、場合によっては対応可能な長さではない、ということがあります。

どの範囲で対応可能なのかも、あわせて確認しておく必要があります。

包装能力について

期待する生産能力があるかどうかは重要です。1分当たりいくつ包めるかだけではなく、ロスが少ない設計か、ロスの検出はどうやるかなど、人の手が入る場面がどれくらいあるかも、最終的には重要なため、確認をしておいたほうが良いでしょう。

また、液体用の包装機が粉や固体の包装に向いていなかったりする場合もあるため、包装したい範囲がどれほどか、その機械でカバーできるかまで考えておくと、後々の応用が利きます。

縦ピロー包装機に向いている商品

縦ピロー包装機は、下記の商品が向いているとされています。

  • 液体
    ドレッシング、ソース、クリームなどの小さい包装のものもあれば、パウチのように飲料をピロー包装する機械もあります。
  • 粉末
    小麦粉やコーヒー、砂糖、薬剤、洗剤など、粉状のものが包めます。ただ、医薬品に関しては医薬品専用として打ち出されている機械を選ぶのが無難です。
  • 粘体
    ゼリーやねばつきのある液体なども、縦ピローが可能です。さらに、液体などもまとめてパックするタイプの総菜にも活用されていたりします。
  • バラ物
    キャンディやポテトチップスなどバラバラになってしまうものも縦ピロー包装機が対応できます。食品を素のまま入れるだけでなく、小さい商品を個包装したうえで、さらに一袋にまとめるために使われることもあります。

飲料の包装におすすめの
ピロー包装機を見る

縦ピロー包装機を扱っているメーカー

川島製作所 縦ピロー包装機に高い自信を持っているメーカーです。
噛み込みロスの軽減や、メンテナンス予報機能などテクノロジーの開発が進んでいます。
作業効率の上昇や落下速度の低下など、高品質なものを低コストで生産する技術があります。
フジキカイ 顧客の課題解決のために包装機の提案を行っているフジキカイ。
FW7700Nシリーズはフジキカイを代表する縦ピロー包装機で、1分間でおよそ100袋の包装能力があります。
様々なタイプの包装機を生産しており、存在感の大きな会社です。
トパック(TOPACK) 縦ピロー包装機として、三方シール包装機や仮四方シール包装機などを生産しています。
医薬品や化学薬品などに使える機械があるなど、粉末系で様々な使用例を出しています。
オリヒロ 様々なタイプのピロー包装を展開しています。
液体対応が多いですが、粘体にも対応。
日本だけではなく、世界のレストランチェーンやファーストフードの配送容器として活躍するなど、存在感の大きな業者です。
メインテックス 厳選素材を使って、さらにモーター開発で培った技術を応用した品質の高さが特徴のメインテックス。縦ピロー包装機でも高い品質を誇ります。
さらに効率的な生産体制を誇り、「開発から量産完成まで最短時間を保証する」としています。
ユーキ 固形から液体まで、さまざまなタイプに対応できるよう縦ピロー包装機を多く生産しています。
細かな点はカスタマイズが可能なため、どのような包装事例があるかなどは、公式HPで確認できるようになっています。
大田機械製作所 粒の数までそろえることができる縦ピロー包装機があり、自動計量器の装着も可能なので汎用性の高いモデルとなっています。
Youtubeチャンネルで実際に機械が動く様子を公開しているため、参考になるでしょう。
東京自働機械製作所 平袋、ジッパー、クアトロパックなど、いくつもの包装形態に対応している縦ピロー包装機を展開しています。
それだけではなく、粉体充填機も生産していて、ピロー包装機と組み合わせて使えるような提案も期待できます。
TOP(トップ) 「FW-77」などの縦ピロー包装機をラインナップしています。
ななめピロー包装機も用意されていて、こちらは広い意味では縦ピロー包装機ですが、横ピローの利点も取り入れていて、注目の商品です。
ダイケン 農水産物や食品全般に利用可能な縦ピロー包装機をいくつかリリースしています。
いずれもサーボ搭載、さらには液晶タッチパネルを搭載していますので、利用しやすい点が特徴です。設計はCADで行っています。
トーヨーパッケン タッチパネルが用意されていることから、直感的で分かりやすい操作が可能です。
また、縦ピロー包装機ではあっても落下距離を抑えるなど、衝撃を軽減する設計が採用されているモデルもあります。
イシダ 「縦ピロー包装機INSPIRA」、「縦ピロー包装機ASTRO」など縦ピロー包装機を得意としている業者です。
また、1分250袋の包装を可能にする高速タイプでありながらシール不良率0.1%以下を実現している「縦ピロー包装機ATLAS」もラインナップされています。

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