ピロー包装機ガイド【ピロ索】 » ピロー包装機とは?基礎知識を解説

ピロー包装機とは? 縦・横の違いや仕組みを整理

ピロー包装とは?

ピロー包装とは、一枚のフィルムを背中合わせに、被包装物を包んだ状態でシールするスタイルです。
フィルムした形が枕に似ていることから「ピロー包装」と呼称されるようになりました。

ピロー包装は製品の形状等の影響を受けにくく、かつ密封での包装が可能なことから広く普及している包装で、「ピロー包装」という言葉は知らなくとも、我々の日常生活の様々な場所で見かける包装です。

ピロー包装機とは?

ピロー包装機とは、ピロー包装をするための機械ですが、様々なタイプの機械があります。

サイズ、速度、さらには向いている被包装物が異なりますので、ピロー包装をと考えているのであれば、どのピロー包装機にするのかを選ぶ必要があります。
ピロー包装は様々なメーカーが生産しており、それぞれ個性・特徴や費用が異なります。

縦ピロー包装機とは?メーカーも紹介

縦ピロー包装機イメージ

縦ピロー包装機とは、フィルムを縦に移動しながら包装するタイプです。
横での包装が難しいものは縦ピロー包装機が向いています。例えば液体や粉末など、横にトレースすることが単体では難しいものも、縦であれば重力によって形を取り、包装が可能になります。

一方で、上から下の縦運動になりますので重量物製品には向いていません。調味料やスナック菓子などが適しています

横ピロー包装機とは?メーカーも紹介

横ピロー包装機イメージ

横ピロー包装機とは、横にトレースしながら包装するタイプの包装機です。
正ピロー包装機は横に移動しますが、フィルムを上から包む特性になりますので、固形、あるいは一定の大きさのものを包装する際に向いています

ちなみに逆ピローと呼ばれるタイプは横へのトレースは同じですが、包装フィルムを下から包むタイプとなります。このタイプはバラ物、あるいは形状が一定ではないものやトレーに乗せる物の包装に向いています

ピロー包装機とシュリンク包装機の違い

縦ピロー包装機イメージ

一枚のフィルムを背中合わせに、まるで枕のように包む形で包装するピロー包装に対し、シュリンク包装は熱を加えてフィルムを収縮させ、包装します

こちらもまた、名前は知らなくとも日常生活の至る所で見かけるのではないでしょうか。洗剤、CDやDVD、中古本、複数のアイテムが一つになったものなど、シュリンク包装も身近なものです

ピロー包装のあと、シュリンク包装を施すケースもありますが、いずれもフィルムを使用する点は共通しているものの、微妙にニュアンスの異なるものであることが分かるのではないでしょうか。

ピロー包装機の比較ポイント

ピロー包装機には、大きく分けて縦型ピロー包装機と横型ピロー包装機があります。横型ピロー包装機は、さらに正ピロー包装機と逆ピロー包装機に分かれます。

縦型ピロー包装機の主な対象は、液体や粉体、粒体などの製品。正ピロー包装機の主な対象は、固形物や一定の大きさのある製品、トレーに置かれた製品など。逆ピロー包装機の主な対象は、バラ物状の製品、マルチパック製品、熱に弱い製品、トレーに置かれていない製品など。

包装を予定している製品の種類・タイプに応じ、目的に合ったピロー包装機を選ぶようにしましょう。

ピロー包装機を中古で買うメリット・デメリット

新品のピロー包装機を購入しようと考えたけれども、価格が高くて導入が厳しいという場合、中古品も検討してみましょう。費用を抑えられるというメリットのほかにも、中古品ならではの強みもあります。

生産ラインの重要なポイントを担う機械として、安定稼働は外せないポイントですが、中古の場合保証が効かない、アフターフォローが受けられずトラブル対応ができないといった見逃せないデメリットも

メリットとデメリットの双方を比較し、自社に合ったピロー包装機を導入する参考にしてください。

ピロー包装機をレンタルする
メリット・デメリット

ピロー包装機に限らず、様々な機械にはレンタルで使用するという方法があります。レンタルは、自身で保有しなくてもいいので事務処理の手続きやメンテナンス担当者の配置の必要がありません。しかしその一方で、レンタルだからこそあるデメリットも存在します。ここでは、機械のレンタルについてのメリット、デメリットを紹介していきます。ここでの説明をよく読み、自社に合った導入方法を考えてみませんか。

ピロー包装機の補償ができる機械保険とは?

機械保険とは、機械設備の故障や事故により損害が発生した場合に、その損害を補償してもらえる保険サービスです。

損害保険金(修理費用)、損害防止費用、臨時費用保険金、残存物片づけ費用保険金など、契約に沿って複数の補償を受けることができます。火災による損害は補償外となるため注意が必要です。

ピロー包装機の耐用年数・換え時

10年が耐用年数とされているピロー包装機。使用年数を超過して使用すると突然故障する危険があり、生産ラインはダメージを受けてしまいます。そういったリスクを防ぐために大切なのが、換え時を見極めること。まだ使用できる状態でも、新機種が登場したときなど、作業している環境や稼働時間などを考慮して買い換えを検討することがポイントです。

ピロー包装機を効率よく使うためのポイント

ピロー包装機には「縦型」「横型」など幾つかの種類があり、シーラー方式や包装フィルム、印字機にも様々な種類があります。ピロー包装では製品に適した機種や方法を用いることで、ピロー包装機を効率よく使い、生産性や作業効率を上げることができます。

ピロー包装機の発祥と歴史

ピロー包装は、数ある包装方法の中でも広く普及している形態で、その発祥はアメリカ・イギリスといった欧米です。横型ピロー包装機は1920年代にすでに開発されており、日本でも20世紀以降に輸入、研究・開発、国産化の動きがスタート。1960年代には初の国産包装機が誕生しました。ピロー包装の概要から発祥、歴史、ピロー包装機の種類についても解説しています。

ピロー包装機を含む日本の包装機械産業の規模や使用台数は?

包装機械産業の市場規模の比較や今後の展望などについて調査。ピロー包装はもちろん、その他包装機械も含め市場全体の日本国内の動きや世界の傾向などについてもまとめました。市場規模は拡大傾向でしたが、やや落ち込みも見られます。考察も含めて今後の展望についても解説します。

ピロー包装機の導入に補助金は使える?

ピロー包装機の導入には、「ものづくり補助金」や「成長型中小企業等研究開発支援事業」など、活用できる補助金があります。ただし、申請の手間、審査や条件を満たすことなどハードルもクリアしなければなりません。また、補助金には予算があるため、たとえ申請する条件を満たしていたとしても、既に予算がなくなっていれば受け取ることができないので、申請前に公式の情報を確認するようにしましょう。