ピロー包装機の補償ができる機械保険とは?
機械保険とは
機械保険とは、ピロー包装機のような機械設備や装置が、突発的かつ偶発的な事故などにより破損や損害を受けた場合に、その損害を補償してもらえる保険のことです。機械の損害によって生じた復旧修理費を保険金として受け取ることができます。
個々の製品とは違って高額な機械設備の場合、修理費用や買い替え費用を即時に工面するのは簡単ではありません。機械にもよりますが、物によっては数千万円、数億円かかる機械もあるのです。このような高額な機械設備であっても、前もって機械保険に加入しておくことで、事故による損害を補償することができます。
機械保険の補償
機械保険の補償内容は保険会社によって異なりますが、概ね4つの補償に大別することができます。
1つは「損害保険金」です。これは、機械設備が故障した場合の修理費用を補償してもらえます。2つ目は「損害防止費用」です。これは、損害の発生を防止軽減するのにかかった費用をカバーしてもらえます。
3つ目は「臨時費用保険金」です。これは、損害保険金以外の臨時の出費を補償してもらえる保険のことで、宿泊費や交通費等が対象になります。4つ目は「残存物片づけ費用保険金」です。これは、保険対象の機械が故障により使えなくなった場合に、文字通り残存物の跡片付けや取り壊しにかかった費用をカバーしてもらえます。
機械保険と火災保険の違い
機械保険と火災保険の違いは、「火災による損害を補償してもらえるかどうか」です。火災保険では、機械設備が火災によって損害を受けた場合、その損害を補償してもらえますが、機械保険にはそもそも火災による機械の損害に対する補償機能がなく、機械設備が火災により損害を受けても保険でカバーすることはできません。
他方、火災保険の中には、火災による損害であっても、機械の故障や損害については補償対象外にしているケースもあるので、この点、火災保険に加入中の方は補償範囲を確認しておく必要があります。
機械保険の注意点
機械保険に加入する際の注意点は、保険料を抑えつつ受けたい補償が受けられるように、前もって保険各社の補償範囲を確認しておくことです。補償範囲や保険金は保険会社によって違いがありますので、どの保険商品が自社に適しているか慎重に比較する必要があります。
また、上述したように、機械保険では火災による損害が補償されないことや、錆びや腐食による故障、故意や重過失による損害は補償してもらえないなど、保険金を受け取れないケースがあることにも注意が必要です。