ピロー包装機の比較ポイント

ピロー包装機は製品に合わせた種類のものを選ぶぼう

ピロー包装機には、大きく分けて縦型ピロー包装機と横型ピロー包装機の2種類があります。このうち横型ピロー包装機には、正ピロー包装機と逆ピロー包装機の2種類があります。

どのような製品でも便利に包んでくれるピロー包装機ですが、実際に導入する際には、包装を予定している自社製品に適したタイプを選ぶことが必要。導入に先立ち、それぞれのタイプの特徴や適した製品、機能などについて理解を深めておくことが大切です。

ピロー包装機の種類

縦型ピロー包装機と横型ピロー包装機、また、横型ピロー包装機に含まれる正ピロー包装機と逆ピロー包装機について、それぞれ適した製品や特徴などについてご紹介します。

縦型ピロー包装機

縦型ピロー包装機とは、製品を上から下に落とす過程で包装するマシン。連続式、間欠式、四方シール式など、製品に応じた様々なタイプがあります。

適した製品

包装の過程で製品を上から下に落とす以上、落下の衝撃で形状変化や劣化しない製品に適しています。液体、粉体、粒体などです。具体的には次のような製品の包装で、縦型ピロー包装機が利用されています。

スナック、米菓、焼き菓子、油菓子、飴菓子、ビスケット、クッキー、マシュマロ、ラスク、シリアル、パン粉、粉末スープ、小麦粉、きな粉、香辛料、コーヒー豆、ココア、生麺、乾麺、天ぷら、おでん、もやし、ピーマン、里芋、いんげん、大豆類、米、ソーセージ、チーズ、ペットフード、冷凍食品、乾燥剤、防虫剤、農薬、バラものなど

参照URL:https://www.orikane.co.jp/orikanelab/2102/
機能

縦型ピロー包装機を選ぶときには、特に次の3機能をチェックして比較しましょう。

  • ガゼット装置
    包装袋の側面、底面などにガゼット(マチ)を設ける機能です。かさの大きい製品や箱型の製品を包装するとき、ガゼットがあれば商品を収めやすくなります。
  • フィルムスプライサー
    フィルムがなくなったとき、自動的にフィルムをつなぐ機能です。この機能があれば、フィルム交換時にマシンを停止させる必要がありません。
  • 自動計量器
    包装する製品の重量の初期設定に応じ、自動的に設定量を排出させる機能です。計量工程の自動化により、生産効率が大幅にアップします。

横型ピロー包装機

横型ピロー包装機とは、ベルトコンベアの上に載せた製品を横に流しながら包装するマシン。包装する製品に応じ、正ピロー包装機と逆ピロー包装機の2種類があります。

適した製品

同じ横型ピロー包装機でも、正ピロー包装機と逆ピロー包装機では適した製品が異なります。詳細は後述します。

機能

横型ピロー包装機を選ぶときには、特に次の3機能をチェックして比較しましょう。

  • 噛み込み検知機能
    エンドシールの部分に製品を挟みこんでしまった際、マシンが自動的に停止する機能です。
  • 位置ずれスルー機能
    製品が包装位置からずれてしまった際、エンドシールが下りず、製品をそのまま通過させる機能です。次に流れてきた製品から包装が再開します。
  • 空袋防止検知機能
    製品が流れてこなかった際、マシンが自動的に停止する機能です。フィルムのロスを防ぐことができます。

正ピロー包装機と逆ピロー包装機

上述の通り、横型ピロー包装機には、正ピロー包装機と逆ピロー包装機の2種類があります。それぞれの簡単な違い、および、それぞれに適した製品を見てみましょう。

正ピロー包装機

ベルトコンベアから流れて来る製品を、上からフィルムで包み込むように包装するマシンです。

適した製品

正ピロー包装機は、固形物、一定の大きさのある製品、トレーに置かれた製品などの包装に適しています。具体的には、次のような製品の包装で、正ピロー包装機が利用されています。

食パン、菓子パン、おにぎり、インスタントラーメン(単品)、トレー入り冷凍食品(シューマイ、餃子など)、ソーセージ、ハム、半生麺、かまぼこ、切り餅、クッキー、ラスク、飴、ちくわ、さつま揚げ、海藻、海苔、鮮魚など

参照URL:https://www.orikane.co.jp/orikanelab/2102/

逆ピロー包装機

ベルトコンベアからフィルムの上まで製品を流し、下からフィルムで包み込むように包装するマシンです。

適した製品

バラ物状の製品、マルチパック製品、熱に弱い製品、トレーに置かれていない製品などの包装に適しています。具体的には、次のような製品の包装で、逆ピロー包装機が利用されています。

サンドイッチ、乾麺、スパゲッティ、インスタントラーメン(5袋等)、惣菜、餅、レトルト食品、インスタントスープ、しょうゆ、弁当、ネギ、ニラ、ニンジン、ゴボウ、ナス、チョコレート、アイスなど

参照URL:https://www.orikane.co.jp/orikanelab/2102/

まとめ

縦型ピロー包装機、横型ピロー包装機(正ピロー包装機、逆ピロー包装機)について、それぞれ特徴や機能、適した製品などを詳しく解説しました。

ピロー包装機を選ぶときには、「何を包装するのか」と明確にすることが第一です。なぜならば、包装する製品によって選ぶべきピロー包装機が違ってくるからです。

ピロー包装機の導入は、企業にとって非常に大きな設備投資。誤ったタイプの機器を選ばないよう、ピロー包装機の製造・販売業者にしっかりとカウンセリングしてもらった上で、最適なピロー包装機を選ぶようにしましょう。

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