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ピロー包装機を効率よく使うためのポイント

このページでは、ピロー包装機を効率よく使うためのポイントを解説しています。ピロー包装機を効率よく使うことで、現場におけるさらなる生産性と作業効率アップが図れるでしょう。

縦or横どちらのピロー包装機を選ぶ?

 

ピロー包装機は「縦型」と「横型」、大きく2種類に分かれています。効率的に包装するためには、包装する製品や内容物の性質に合わせて適切な包装機のタイプを選択することが大切です。

まず縦型ピロー包装機ですが、縦型は、内容物を上から下へ縦に落下させて充填し包装する方式になります。液体・粉体・粘体・粒体の製品の包装に適した方式です。衝撃で形が崩れるような製品の包装には適していません。

横型ピロー包装機は、「正ピロー包装機」と「逆ピロー包装機」の2種類に分類されます。正ピロー包装機は、内容物をベルトコンベア上に置き、上方から包むタイプの包装機です。インスタント食品やペットフードなどバラ物の個包装、トレー品包装に適しています。

逆ピロー包装機は、正ピロー包装の逆で、ベルトコンベア上に置いた商品をフィルムで下から包むタイプの包装機です。個包装や複数包装、重量のある製品の包装に適しています。

シールとカットを効率化!シーラー方式を選ぶポイント

 

ピロー包装機におけるシーラーは、製品の封印と包装(の余分な部分の)カットを同時に行う工程です。シーラー方式には「ロータリー式」と「ボックスモーション式」があり、包装する製品に適したシーラー方式を選ぶことで、効率的なピロー包装機の使用が可能になります。

まずロータリー式ですが、ロータリー式は、包装フィルムを両側から挟み込む形で取り付けたヒートシーラーを回転させ、シールとカットを同時に行うタイプのシーラー方式です。菓子パン、焼き菓子、袋入りラーメンなど、高速包装が求められる一方、高い密封性を必要としない製品の包装に適しています。

ボックスモーション式は、シーラーがベルトコンベア上の製品の流れに合わせて、ボックスの周りを動きながらシールとカットを行うタイプのシーラー方式です。ラーメンのスープ、粉末だし、切り餅など高い密封性が求められる製品の包装に適しています。

 

包装を効率化!包装フィルムを選ぶポイント

 

ピロー包装に使用する包装フィルムには様々な種類があります。包装フィルムは種類によって性質や特性が異なるため、内容物に適したフィルムを選んで包装することが大切です。包装フィルムは多岐にわたる種類がありますが、一般的によく知られているものには、「LDPE(低密度ポリエチレン)」「KOP(ポリ塩化ビニリデンコートOPP)」「PET(ポリエチレンテレフタレート)」の3種類があります。

LDPE(低密度ポリエチレン)は、文字通り密度の低い、比重も0.92前後と軽い高圧ポリエチレンです。ヒートシール性、耐衝撃性、耐水性、耐賛成、耐寒性などに優れています。

KOP(ポリ塩化ビニリデンコートOPP)は、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)をOPPフィルムにコートしたバリアフィルムです。ガス充填包装、防湿包装、脱酸素剤封入包装など幅広い用途に使用されます。

PET(ポリエチレンテレフタレート)は、ポリエステルの一種です。冷凍食品、ペットボトル、レトルトパウチ、フリースなどの包装に適しています。

プリントを効率化!印字機を選ぶポイント

 

包装フィルムと同様に、ピロー包装で使用する印字機にも幾つかの種類があり、包装フィルムや製品に合わせて、適切な印字機を選ぶ必要があります。印字機の種類は多種多様ですが、ピロー包装に適しているのは「サーマルプリンタ」「インクジェットプリンタ」「レーザーマーカー」の3種類です。

サーマルプリンタは、サーマルヘッド(印字ヘッド)から熱を発して印刷を行う方式の印字機です。文字の質が美しくきれいで、印字領域も広く、日付以外に原材料名など一括表示で印刷することができます。

インクジェットプリンタは、粒子化したインクを直接用紙に吹き付けて印刷するタイプの印字機です。家庭用のプリンターに広く使用されているほか、写真の印刷やフチ無し印刷にも適しています。

レーザーマーカーは、包装フィルムにレーザーを照射して印字するタイプの印字機です。メンテナンスフリーで印字が消失しない、かかるのは電気代のみで消耗品コストが不要、といったメリットがあります。