ピロー包装機ガイド【ピロ索】 » ピロー包装機のトレンドを知る

ピロー包装機のトレンドを知る

技術革新により、年々進化し続ける包装機。その中でもピロー包装機はどう変化してきたのか?また、これからの時代でどう進化していく傾向にあるのか? JAPAN PACK2019の受賞やニュースから、トピックごとにまとめていきます。

例えば昨今、ゴミ・環境問題への関心が高まりを見せています。過剰包装が敬遠されるようになり、ゴミの減量が社会問題となっていますので、「包装」の必要性が改めて問われていますが、包装機業界側としても決して黙ってみている訳ではありません。

最近のトレンドを把握することで、どのような機械を選んでいくのが時代に合った方法なのか、考えるヒントになるのではないでしょうか。

現在のピロー包装機の注目トピックをチェック

ピロー包装機の歴史は古いですが、時代のニーズとともに進化・成長しています
環境問題が叫ばれる昨今、ピロー包装機、さらには業界としてもどのように向き合うのかが一つのテーマとなっており、様々な取り組みが見られます。

バイオマスフィルムの普及

包装で特に話題として取り上げられる機会が多い過剰包装には、近年厳しい視線が向けられています。
しかし、商品を衛生的に保ったり、売りやすく買いやすい状態にするためには、包装自体は必須といえるでしょう。時代に合わせ、包装業界ではバイオマスフィルムの普及が進んでいます。バイオマスフィルムとは、端的に表すと植物由来の原料でできたプラスチックのことです。再生可能なこともあり、近年注目が高まっている材料の一つです。

バイオマスフィルムとは見た目は従来のプラスチックフィルムとほぼ変わらないのですが、再生可能な生物由来資源を原料としています。
これは近年国際的なテーマとして掲げられているSDGsの理念とも合致します。従来のプラスチックフィルムは石油燃料だったことから、枯渇リスク、あるいは製造時のco2の排出などが問題とされていました。

しかしバイオマスフィルムであれば、再生可能エネルギーなので枯渇リスクはありません。また、製造過程におけるCO2の排出量に関しても従来の石油由来のプラスチックよりも抑制が狙えるのではないかと期待されています。このように、包装業界としても決して何もしていない訳ではなく、できることから取り組んでいることが分かります。

実際にJAPAN PACK 2019のセミナーや特別公演でも、バイオマスに関係するトピックが取り上げられているほどです。

減プラへの流れ

包装=プラスチック原料というイメージが強いですが、既に紙素材の包装を開発・導入している企業も登場しています。JAPAN PACK 2019では、大森機械工業が紙素材によるピロー包装機を出展しているほど。

もちろん全てを紙包装にすることは難しいですが、紙包装でも支障のないものであれば、できる限り紙包装を実践することでプラスチックフィルムの使用を控える、つまりは減プラに寄与しています。

通販需要の増加による新しい包装の形

紙包装を含め、業界では新しい包装の形を模索しています。
特に昨今、物流現場では人手不足が顕著でありながら、通販需要が増えています。通販需要が増えると、包装の需要も増えます。だからこそ、新しい形として物流包装を模索し、実践しています。

包装業界としても、資源・環境・ゴミ問題は決して無縁ではなく、それらを扱う業界の社会的責任として、日々様々な形を模索しています。
まだまだ環境問題は、SDGs等、運動の機運が高まりを見せ始めたばかりです。

その点では、今後より本腰を入れ、何が良いのか、業界を上げての取り組みの成果が見えてくることでしょう。

積極的に技術開発に取り組んでいる会社も多い

包装業者の中には、技術の高さを売りにしている業者も多いことから、日々環境に良いものを模索しています。

また、展覧会・イベント等も多々開催されているのですが、そこでの主役はやはり「環境問題」です。
いかにして環境問題に取り組むかが問われている一方で、新しい技術開発によって問題の解決・進展をと考えている企業もあります。

展覧会やイベントに足を運ぶと、包装業界が環境問題に正面から向き合っているかが分かります。むしろ環境問題を考えていない新製品・サービスは見向きされない状況になっていると言っても過言ではありません

かつて「素晴らしい包装」といえばスピード感や密閉度を指しましたが、近年はいかに環境に良いのかが問われていることからも分かるように、包装業界は環境問題に対して真正面から向き合っています